初乗り

私は、車でどこかに出かけるのが大好きだ。
あの爽快感と、征服欲を車で走らせていると、味わうことができる。
私が車の免許を取ったのは、大学4年生、21歳のときだった。
岩手で教員をするつもりだったので、車がないと話しにならない岩手で、教員をするのは、絶対に車は欠かせない、
そのとき、私にはお金がなくて、相場30万円の教習所に通う金額が出せずにいた。
そんなときにお金をぽんと出してくれたのが、母方の祖父だった。
本当に嬉しかったし、感謝もした。
そして、さっそく岩手での運転の開始。
母の車を借りて、父を助手席に乗せ、父のナビで車を走らせた。
父は、あまり私と接する機会がないので、そのとき、非常に困惑していたが、私は車を運転する嬉しさと、父とでかける嬉しさでいっぱいだったので、父の気持ちはあえて無視していた。

目的地は、隣町。
大槌というその町には、かなり大きな生活用品店があり、そこで、父と一緒に行う畑仕事のくわやスコップを購入したのを今でも覚えている。